私の友人は昔から勤勉だった。勉強に対しては、ちょっとの妥協も許さないし、勉強となると、自分に対して、とてつもなく厳しくなっていた。友人は、有名な某大学を目指すため、現在、予備校生をしている。一日を殆ど勉強時間に費やしている。少しは生き抜きも必要なのではないかと、心配してしまうが、勉強好きの友人にとっては、勉強時間こそが、至福の時であり、息抜きの時間にもなっているらしい。第三者から見ると苦しそうに見えるのは、気のせいなのだろうか。勤勉な友人の考え方や、あの姿勢は、友人のご両親の教えなのだろうと、長い間、ずっとそう思ってきた。
育った環境で、その人の考えや生き方が出来上がってくる。従って、家族である両親の存在は多大な影響を及ぼす。でも、ご両親に会う機会がり、話してみたら、友人とは違った空気があり、教育熱心な印象は受けなかった。むしろ、勉強よりも生きていくう上で大事なことがあると、勉強以外のところに目を向けているように思えた。予備校生の友人は、食事、睡眠以外は殆ど勉強時間だ。ご両親との会話も、ほとんどないらしい。一人っ子で、とても大切にされてきた友人。
人見知りの性格もあったようで、部屋で本を読むことも多かったらしい。本から影響を受け、勉強に目覚め、学ぶことが好きになった。少しランクを下げて、違う大学へ進学することもできたが、友人はあえて、予備校生を選択した。人より、勉強したい。勉強する時間を多く持てると思ったからだ。勉強が好きな友人は、今日も机に向かっているだろう。